FM Compass
PRODUCT · 製品紹介

複雑なビル管理を、ひとつの羅針盤で。

FM CompassIFM 複数棟ビル管理クラウド / ifm.ppap.biz) | v1.1 | 2026-08-19 | 公開ドキュメント
FM Compass は、実際に複数棟のビルを所有・運営している現場で使うために作られた維持管理台帳です。汎用の管理ソフトではなく、「法定点検の期限を落とさない」「見積の妥当性を過去と比較できる」「担当者が代わっても経緯が残る」という3点に絞って設計しています。

1こういう状態に、心当たりはありませんか

棟数が増えるほど、維持管理の情報は分散します。多くの場合、問題は「管理していないこと」ではなく、管理している情報がどこにあるか分からなくなることです。

よくある状態何が起きるかFM Compass での扱い
法定点検の全体像が誰にも見えていない消防・昇降機・建築設備…義務の一覧が頭の中にしかなく、指摘を受けてから慌てる年間カレンダーと優先度つきの行動リストで、未完了のものだけが数字で出る
書類とデータが散逸している見積書・契約書・点検報告書がメール/紙/フォルダに分かれ、必要なときに出てこない台帳の各行に根拠資料名を記録し、「その数字はどの書類から来たか」を残す
業者管理が属人化している「あの工事はどこの業者だったか」が担当者の記憶頼み。承継物件では記録がゼロのことも業者・頻度・費用を台帳化し、連絡先と案件履歴を同じ場所に置く
更新のたびに言い値で契約している相場との比較も、前回いくらだったかの確認もできないまま更新される案件を9段階で記録し、見積評価・代替案・交渉の経緯が次回の材料として残る
担当者が代わると経緯が消えるなぜその金額なのか、なぜその業者なのかが引き継がれない段階を移動するたびに日付つきのログが自動で残る
表 1-1 現場でよく起きる状態と、本システムでの扱い

2FM Compass がすること

やることは3つだけです。期限を見える形にする・数字に出典をつける・案件の経緯を残す

① 期限を見える形にする 法定点検・契約更新・保険満期を 年間カレンダーと未完了件数で表示 ② 数字に出典をつける 費用・周期・金額を、根拠となる 資料名とセットで台帳に記録 ③ 経緯を残す 維持案件を9段階で追跡し、 段階移動を日付つきで自動記録 ダッシュボード — 未完了のものだけが数字で出る P1 合規レッドライン / P2 期限接近 / 消防対応 F1-F8 / 進行中の案件 の4指標 承認制のユーザー管理 — オーナー・管理担当・現場スタッフを、管理者の承認を経て受け入れる
図 2-1 3つの役割とダッシュボードの関係。ダッシュボードは新しい情報を作るのではなく、台帳と行動リストの「未完了」を集計して表示する(図内の文言は製品画面と同じ日本語)

3画面の中身

画面は7つ、管理者にはもう1つ「ユーザー管理」が加わります。すべて同じ画面内で切り替わります。

画面何をする画面か主な項目
ダッシュボード未完了のものを4つの指標で把握し、P1 の行動と注意状態のサービス、進行中案件を一覧するP1/P2/消防対応/進行中案件の件数
建物棟ごとの基本情報をカードで一覧する所在地・竣工・規模・用途・管理体制・消防区分・昇降機
サービス台帳保守・点検・保険などの維持サービスを業者・頻度・費用つきで管理する業者/頻度/費用/状態/根拠資料
案件(全流程)維持案件を9段階のどこにあるかで管理する段階・業者・金額・期限・状態・ログ
リスク・行動やるべきことを優先度つきで管理するP1/P2/P3/F消防、期限、状態
年間カレンダー毎年発生する項目を月別に並べる1月〜12月+随時
連絡先業者・役所の連絡先をまとめる名称・役割・電話・メール
ユーザー管理 管理者のみ利用申請の承認・却下、無効化、権限の切替を行う申請日・状態・権限
表 3-1 画面一覧(画面名は実際の製品表記=日本語のまま掲載しています)

3-1 ダッシュボードの見え方

ログインして最初に出る画面です。数えているのは「未完了のものだけ」——完了した項目は数字に含まれません。

FM Compass ダッシュボード 3棟管理中 / 2026-08-19 2 P1 合規レッドライン(未完了) 5 P2 期限接近(未完了) 3 消防対応 F1-F8(未完了) 4 進行中の案件 P1 最優先アクション A ビル  消防設備点検の報告書が未提出 中央第2ビル 機械保険が失効したまま A ビル  昇降機の定期検査済証が未着 ※ 表示内容はすべて架空の例です 進行中の案件(段階つき) 中央第2ビル 貯水槽清掃の業者切替  見積評価 A ビル   外壁シーリング補修   交渉 A ビル   消防設備の是正工事   工期管理 段階名は実際の9段階から表示されます
図 3-1 ダッシュボードの構成イメージ(建物名・案件名・件数はすべて架空の例。図内は実際の製品画面と同じ日本語)。4つの指標はいずれも「未完了」のみを数える

3-2 サービス台帳 — 数字には必ず出典を

維持サービスの費用は、その金額がどの書類に基づくかとセットで記録します。伝聞で聞いた金額と、見積書・契約書で裏の取れた金額を区別するための仕組みです。

建物サービス業者頻度費用根拠資料
A ビル消防設備点検〇〇防災サービス年2回2025年度 契約書
A ビル昇降機保守△△エレベータ月1回保守契約書(要確認)
中央第2ビル貯水槽清掃□□環境年1回見積書 2026-04
表 3-2 サービス台帳の記入イメージ(架空の例)。金額欄は伏せていますが、実際には金額と根拠資料が並びます。根拠資料が未確認のものは「要確認」と明示し、確定した数字と区別します

4維持案件を9段階で追う

製品名の由来です。修繕でも点検でも契約更新でも、維持に関する案件は同じ9つの段階を通します。「いまどこで止まっているか」が一目で分かるようにするためです。

1 必要性確認 本当に要るか 2 合規・最適化研究 法定義務と改善余地 3 業者調査 候補を探す 4 見積評価 妥当性を見る 5 代替案分析 他の手はないか 6 交渉 条件を詰める 7 工期管理 予定どおりか 8 完工確認 実際に出来たか 9 支払・帰檔 書類を残して閉じる 段階を移動すると、その案件のログに日付つきの記録が自動で追加されます
図 4-1 案件の9段階(段階名は製品内の表記=日本語)。金色の枠は「金額が決まる前に必ず通す3段階」(見積評価・代替案分析・交渉)
法定義務に関する案件は、工事や点検が終わった時点ではなく報告書を提出し、その控えを保管した時点で9段階目を閉じる——という運用を想定しています。「やりっぱなし」を残さないためです。

5設計の背景にある3つの運用ルール

ツールの前に方法論があります。FM Compass は、実際の物件運営で使われているルールをそのまま形にしたものです。

ルール内容
すべての数字に出典を費用・保険金額・点検周期などの数値は、根拠資料(見積書・契約書・報告書)とセットで記録する。伝聞と裏の取れた数字を混ぜない
法定項目は受理印で閉じる点検を実施しただけでは完了としない。行政への報告と、受理印のある控えの保管までを完了条件とする
比較なき更新をしない一定額を超えるサービスは定期的に相見積を取る。承継したままの契約を棚卸しする
表 5-1 設計の背景にある運用ルール

6正直に書いておくこと

できないことを先に書きます。導入を検討される際の判断材料にしてください。

項目現状補足
点検の期限が近づいたときの自動メール通知なし年間カレンダーとダッシュボードで確認する運用です。通知メールは今後の検討項目
見積書・報告書などのファイル添付なし台帳には資料名を記録します。ファイル本体は従来どおり別途保管してください
パスワードの自己リセットなし管理者にご連絡ください。ログイン中のパスワード変更は可能です
建物の追加・削除を画面から行うなし管理者が設定します。棟数が頻繁に変わる用途は想定していません
操作履歴(誰がいつ何を変更したか)なし案件の段階移動のログは残ります。全画面の監査ログは今後の検討項目
多言語の画面表示なし製品の画面は現在日本語のみです(本紹介ページは3言語対応)
同時編集注意保存は一覧単位で行われるため、同じ画面を複数人が同時に編集すると後の保存が優先されます。担当を分けてご利用ください
データのバックアップあり保存のたびに直前の版が自動で退避され、直近20世代が保持されます。復旧は管理者が行います
表 6-1 現時点でできないこと・注意点(v0.2.1 時点)

7ご利用の流れ

アカウントは承認制です。ログイン画面から申請いただき、管理者の承認後に開通のご案内メールをお送りします。

① 登録申請 氏名・メール・所属を入力 ② 管理者が確認 申請内容を見て承認・却下 ③ 開通メール 承認されると自動送信 ④ ログインして利用開始 パスワードは8文字以上
図 7-1 利用開始の流れ。②の承認は人手で行うため、申請後すぐに使えるわけではありません
▶ FM Compass を開く — ログイン画面の「新規登録」から申請いただけます。
導入のご相談・アカウントに関するお問い合わせは vip.contact@ppap.biz(PPAP株式会社)まで。
ご利用前に免責事項・利用規約(日本語)をご確認ください。本サービスは維持管理の情報を整理するためのツールであり、法定点検の実施・報告そのものを代行するものではありません。